パソコンレンタルとパソコンリースの違い

レンタルとリースの違いとは?
これは、ビジネスマンの方でも、意外と明確に理解されている方が少ないようです。
法律的なものや会計・義務責任などの小難しい解説は、他のサイトで多く紹介されていますので、当サイトではより分かりやすく噛み砕き、簡単に解説していきたいと思います。
当サイトで解説する「リース」とは、「ファイナンス・リース」のことを指します。
レンタルの主なメリット
中途解約が原則可能
リースは中途解約が不可、または可能な場合でも解約金が発生するのが一般的です。レンタルの場合は、これらの心配がありません。
短期でも長期でも利用可能
レンタルは短期間〜長期間など幅広いバリエーションで利用することができます。リースは長期専用と言えます。
保守・修理はレンタル会社が担当
パソコンの保守・修繕義務はレンタル会社にあります。リースの場合は全てユーザー負担になりますので、それと比較してレンタルの場合は 突発的な出費が発生しません。
2年未満などの短期間での利用であれば、選択肢はレンタルの一択で良いでしょう。
また2年以上の長期利用の場合でも、最近はレンタル料の低価格化が進んでいますので、リースよりもレンタルの方がメリットが大きい場合が多いです。
リースの主なメリット
希望の新品機種を自由に選定できる
リースは、基本的にユーザーが希望した機器を新品で購入し、その機器購入価格にリース料率を乗算した金額でユーザーに 貸借します。レンタルの場合は原則として中古品となります。
契約期間終了後に譲渡となるケースが多い
レンタルは期間終了後には原則としてレンタル会社に返却しなければなりませんが、リースの場合はそのまま譲渡というケースも多いようです。 (所有権移転リース契約の場合)
リースは、リース会社が対応できる範囲内の機器であれば、ユーザーの希望する機器を自由に選択・注文することができます。
そのため、比較的新しい機種の選定や、レンタル会社にはないハイスペックマシン・特殊な機器などを調達できる可能性が高いです。
パソコンレンタルとパソコンリースの徹底比較
比較項目 | レンタル | リース |
---|---|---|
料金 | 各レンタル会社の料金設定 | 購入価格×リース料率 |
料金の特徴 | 月額がリースより高め | 月額は安いが合計金額は高い |
契約期間 | 短期〜長期 | 長期のみ(通常2年〜) |
中途解約 | 原則可能 | 原則不可 |
対象物件 | レンタル会社の在庫内で選定 | ユーザーが希望機種を選定 |
機器の所有権 | レンタル会社 | リース会社 |
保守・修理責任 | レンタル会社 | ユーザー |
減価償却 | 不要 | 必要 |
契約期間終了後 | 返却 | 返却or再リースor譲渡 |
結局どちらが良いのか?
リースとレンタルのどちらが良いか、価値観は人それぞれなのですが、リースをおすすめしない1番の理由は無駄な経費がかかり過ぎるからです。
以前まではリースでも減価償却などが不要だったのですが、税制改正により、平成20年4月からリース取引は売買取引として取り扱われるようになりました。
簡単に言うと、今までは払わなくても良かった税金を払わないといけない、会計処理に無駄な手間暇がかかる、ということです。
そのかわりレンタルであれば、単純に経費計上として計算するだけですので節税にもなりますし、会計処理が楽なのです。
どういう時にリースを利用する?
レンタルとリースどちらにすれば良いのだろう?
と悩んでいる場合は、基本的にレンタルを選択しておけば間違いないでしょう。
リースを利用する時は、会社の方針としてリースを使用しなければならない、事業を行う上で提携先の意向からリースを使用しなければならない、など、あらかじめパソコンをリースしなければならない理由がある場合となることがほとんどかと思います。